<ディープマットと白印刷>色厚紙と白インクに粋なフォントがあればもうデザインはいらない

ディープマットを使った名刺(ショップカード)のおすすめの業種や職種
・ものづくり系 ・アーティスト ・クリエイター ・デザイナー ・自己表現をすべき業種や職種

〈目次〉
クリアが好きか、雑味が好きか。意外と多い雑味フリーク。ディープマットが醸し出す雑味の世界観。
エンボスJPが提供する白印刷との親和性が驚くほど高いディープマット
エンボスJPの白インクは発泡性があり立体感があるため目に飛び込んでくる
自身のトーンに合わせた名刺を作ることはブランディングの基本中の基本
ディープマットの名刺印刷まとめ

ディープマットはその名の通り、徹底的に艶を排除した深くてシックな大人の紙。

ディープマット

クリアが好きか、雑味が好きか。意外と多い雑味フリーク。ディープマットが醸し出す雑味の世界観。

ことコーヒーの世界においては「雑味は悪」とされるのが一般的です。丁寧に中挽きした豆に適切な温度のお湯を絶妙な透過をするフィルターに落とせば、喉越しまろやかな美味しいコーヒーをいれることができます。風味があってクリア、それが美味しいコーヒーの秘訣です。

印刷の世界はどうでしょうか。
意匠の目線においてクリアな紙にクリアな印刷というのは必ずしも歓迎されるというわけではありません。ちょっと面白みや個性に欠ける感じなんですよね。もちろん名刺やショップカードというのは「伝える」という目的が大前提なのですが、それだけでは「個性」や「アイデンティティ」といったものまでは伝えられないのです。そういった観点から、クリアで澱みのない紙よりも、ラフで雑味のある紙のほうが好きな人はかなり存在します。また、紙の色味においても元気でハッキリとした色よりも、くすんで沈んだ色を好む人は意外に多いものです。

このディープマットという紙はまさにその雑味を体現したような紙であり、ラフな手触りとくすんだ色合いを兼ね備えたこだわりのある大人の要求を満たす紙であると言えます(あくまで主観ではありますが)。

 

エンボスJPが提供する白印刷との親和性が驚くほど高いディープマット

さてさて。
今回アップしたサンプル画像はディープマット220K「アッシュ」という紙になりますが、率直に言っていい感じのくすみ具合です。ラフでくすんだ雰囲気のディープマットに当社オリジナルの白色度の高い白印刷(ホワイトプリント)で名刺印刷をしてみました。

白インク印刷ディープマット

いかがでしょう?
iPhone、そして自然光だけで撮った画像で恐縮ではありますが、ディープマットの雑味とくすみを背景に、最も爽やかである白というインクで印刷された名刺は、肩の力の抜けた程よい感じの佇まいではないでしょうか。
ディープマットのくすんだトーンが爽やかで高コントラストな白インクを引き立てていますし、アースカラーの渋い色調が白色をより明るくし読むという動作をアシストしています。

紙とインクの色の世界観は印刷物の見せ方において重要な要素なのですが、
それらとは違う部分にも白インクがディープマットに馴染む理由が存在するのです。
それを次の項目で見ていきます。

エンボスJPの白インクは発泡性があり立体感があるため目に飛び込んでくる

一言に印刷といってもいろんな印刷方法があります、オフセット印刷、活版印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、オンデマンド印刷…。
当サイトの白印刷はオンデマンド印刷(デジタル印刷)になりますが、その中でもちょっと特殊な印刷になります。詳しくはお伝えすることが出来ませんが、その仕上がりには明確な特徴があります。

白印刷

白インク

従来のデジタル印刷の白は、用紙の地色に白が負けてちょっと弱々しい雰囲気の白になりがちでした。
当サイトの白印刷はインク自体の白色の強さに加え、白インクが紙の上にドーム状に盛られるため立体感があります。イメージとしてはTシャツプリントでたまにみかける発泡プリントのイメージでしょうか(T-born様HPより参照)。
発色立体という2つの要素が重なり、他にはない特徴を生み出しているのです。

そして、仕上がりに若干かすれた感じもある白印刷ですが、実はこの完全にシャープでは無いラフな雰囲気が雑味のあるディープマットの雰囲気と調和しているのです。偶然の黄金率、あるいは色と紙のマリアージュとでも言いましょうか。

正直なところ、文字表現のシャープネスや滑らかさは当サイトのもうひとつの印刷方式であるトナー印刷に分があります。
文字をシンプルに美しく見せるデザインであれば今回主題としているインク印刷方式は不向きです。
あくまで紙の個性と白インクのオシャレ感とを楽しむようなデザインに向いた印刷方式がこのインク印刷となります(インク印刷は300Kを超える厚紙にも対応)。
別の言葉で表現するなら、トナー印刷は「ベクターの良さ」を、インク印刷は「ラスターの良さ」を表現するための印刷方法といえます。

自身のトーンに合わせた名刺を作ることはブランディングの基本中の基本

色調(しきちょう)、またはカラートーン(英語 Colour Tone)とは、色の明度と彩度によって分けられる色の系統をいう。Wikipediaより

アースカラー

ディープマットのカラーバリエーションは、「もともとダルトーンを目指しての製造予定だった紙が、その雑味が影響しダルトーンがグレイッシュトーンまで引き下げられた。でも、逆にそれが味わいに昇華した。」この紙からはそんな雰囲気を感じます(あくまで個人の主観です)。これを味と捉えるかただのモヤモヤと捉えるかは受け手次第という感じです。

でもどうでしょう、このくたびれた感じでありながら主張を持った色合いは。ワタシ的にはとてもナイスな感じです。
再生紙のような雰囲気も持ち合わせているので、サステイナブルという時代の潮流に合ったデザイン用紙というふうにも受け取れます。ただ、実際ディープマットは環境対応紙でありますのでサステイナブルといえばサステイナブルです。(機能紙選定ナビ様HPより参照)

ディープマット

社会活動やビジネスを行う上で名刺はその人を最初に物語る挨拶ツールですが、もしその人の人柄や雰囲気と似ても似つかない名刺を渡されたら「ん?」っとなってしまいます。
逆にその人にバッチリ合った名刺を渡されたら「なるほどね」となりますし、その人の雰囲気に合っていながらさらに追加のオシャレ感な名刺を渡されたなら「やるじゃん」ってなりますよね。こういったことをデザイン用語でトンマナといいます。(株式会社パンタグラフ様HPより参照)
名刺制作の紙選びをきっかけに自分のトーンについてあらためて考えてみるのも、その後のブランディングに何かと役立つかもしれませんね。

ディープマット

ディープマットの名刺印刷まとめ

いかがでしたか?
ディープマットは紙本来の手触りが伝わるナチュラルな肌と厚さのボードペーパーです。
古紙を40%以上使い内部に空気感を内包しながらも程よい剛度を保った紙質であり、深いシックな11色のカラーバリエーションを展開しています。
コクと苦味の強いエスプレッソコーヒーを好む大人のように、雑味と深みが同居するディープマットは大人が嗜む印刷用紙である、そのように言えるかもしれません。

ディープマットというエスプレッソに、白インクというクリームを使って、ラテアートのごとく自身のトーンを表現する
ぜひディープマットと白印刷の組み合わせをご賞味ください。

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ディープマット

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