〈目次〉
・手触りが良く温もりのある紙〈里紙〉の特徴は?
・里紙 とび 170K を使ったショップカードの実例
・里紙の設計コンセプトとは?
・里紙の名刺やショップカードでお店をブランディングする
・里紙の名刺印刷まとめ
里紙が持つ存在感によってシンプルなテキストとイラストがエモーショナルに。
{参考画像:ザッカとオヤツ ボワ 様}
手触りが良く温もりのある紙〈里紙〉の特徴は?
写真ではなかなか伝わりにくいのですが、里紙の表面にはきめ細かい凹凸があり、微妙に色の異なる繊維が絡み合っています。
例えば、白くて真っ平らで薄い紙というのは、どうしても存在感も薄くなります。極端に言えばコピー用紙です。
ということは、逆説的に紙の存在感を仮定すると、
- 紙の色
- 紙の厚み
- 紙の凹凸
ということになります。
そして、上記3の延長の話になりますが、紙の表面に凹凸があると手触りという触感を生みだします。手触りが良いと別の新たな印象が頭の中にインプットされるため存在感はさらに増します。
手触りは紙の凹凸で作り出されるのが基本ですが、紙自体の材質によっても作り出されることもあります。
材質で作り出される場合、必ずしも表面に凹凸が必要というわけではありません。
たとえばプライク-FSという平らな紙がありますが、これは紙にプラスチックが混ざっているためになんとも言えない独特な手触りを生み出します。(プライクとはプラスチック+ライクの造語)
したがって、手触りというのはいわゆる触感による存在感ということができます。
というわけで、4番目の存在感を「紙の手触り」とすることにします。
里紙 とび 170K を使ったショップカードの実例
さてさて。
今回アップしたサンプル画像は里紙の「とび」という色になりますが、これは薄くもなく濃すぎもしない、まぁまぁのほどよい茶色の紙です。
いかがでしょう?
見た目にとても優しくないでしょうか?
目が疲れない優しさ。
すぅ〜っと入ってくる心地よさ。
そう、これ、アースカラーなんです。
「里紙・とび」は木のぬくもりを感じるようなアースカラーであるため目に優しいんですね。
そういえば参考画像の名刺はテーブルの木の色と似ていますよね。木は温もりの代名詞のような存在ですから、やはりそういった色に近いというのは目にも優しいんですね。
里紙のカラーバリエーションはなんと全50色。
当サイトエンボスJPでは全色取り扱っておりますが、それらをパラパラとめくってみると結構な割合でアースカラーが使われていることに気が付きます。
里紙の設計コンセプトとは?
それにしても「里紙」というネーミングって。
里の紙??
そう、読んで字の如く里紙は日本の自然や四季折々の里山をコンセプトに創られているんですね。
そりゃ自ずとアースカラーになりますよね😌
また、里紙は日本の四季も意識して創られているため、四季折々の色味を表現するために50色ものバリエーションがあるわけです。
でも、カラーバリエーションなら他の紙でもいろいろとありますよね???
里紙の特徴ってアースカラーっていうだけ?
里紙に存在感がある理由は、実はあたかも紙漉きをした様な表面の質感にあります。この素材感があるからこそ「里紙」と名乗ることができるのです。
この素材感に日本の四季を表現するようなアースカラーが乗っかることで和のスタイルを紙全体で表現しているんですね。
余談ですが、里紙は竹尾でも平和紙業でも取扱いのある紙なのですが、製造自体は特殊東海製紙というメーカーで作られているんですね。良い紙なので広く流通していることが伺えます。
里紙の名刺やショップカードでお店をブランディングする
では実際に里紙はどのような方にオススメできるのでしょうか。
これまで日本の自然だの、四季折々だの、手漉きだの、和風の紙ど真ん中という感じで説明して来ましたが、実は里紙は洋風なテイストにとてもマッチします。
なんやねん!って感じですが竹尾のwebサイトにもあるこちらの作例などはまさに洋風使い。
手漉きを表現しているといっても本物の手漉きではないので、仕上がりの質感はガチガチの和紙ではないのです。
むしろ手漉きを擬似的に表現していることが利点になり、手触りの温もりはそのままに和洋折衷のバランス感覚があります。里紙が人気な理由は使い勝手の良さにもあるんですね。
飲食業、とくにカフェなどはドハマリな感じでしょうか。パンやラテなど茶色の商品が多いですものね。店内でウッドを使っているお店も多いので、そういったお店のブランディングにピッタリだと思われます。基本的に飲食店のカラーマネジメントは暖色でまとめますしね。
インテリア関連もやっぱりドハマリですかね。インテリアにウッドは切っても切り離せないものですからね。お客様に温もりを与えるにはピッタリの紙です。既出の作例画像は茶色の里紙ですが、パステル調や寒色系も多数あるのでインテリア関連全般で利用できると思われます。
里紙はクリエイティブ系のお仕事の名刺にもピッタリです。その際はできるだけシンプルなデザインをオススメ致します。
これは特殊紙全般に言えることですが、特殊紙やエンボス紙は紙自体に存在感があるのでグラフィックデザインをあまり強調しすぎると個性がぶつかり合ってお互いを打ち消しかねません。紙7デザイン3くらいのパワーバランスが丁度いいような気がします、個人的に。
里紙の名刺印刷まとめ
いかがでしたか?
里紙は日本の四季をイメージした紙なので「色彩」と「温もり」を第一に考えて設計された和紙風の用紙です。
しかしながらそのポテンシャルは和にとどまらず洋の領域までもたどり着きました。
無機質とは逆の方向にあるため「手を使うお仕事」や「顔を合わせるお仕事」に向いています。
そういったお仕事をされている方はご自身や会社のブランディングの目線から一度里紙を検討されてみてはいかがでしょうか。
エンボスJPではネット通販にて名刺印刷やハガキ(DM)印刷が可能です。